介護施設とは違う?サ高住とは

サ高住とはサービス付き高齢者向け住宅の略で、高齢者が安全で快適に暮らせるように配慮された賃貸住宅です。建物内はバリアフリー構造になっていて、居室の広さは原則25平方メートル以上など条件が定められています。主に介護を必要としない方が自立した生活を送ることを目的とした施設で、入居者は60歳以上の単身または夫婦世帯、あるいは要介護者と要支援者です。

多くのサ高住では訪問介護事業所が同じ敷地内にあり、基本的に介護が必要な場合、入居者はそれらの外部訪問介護事業者と別に契約することになります。ただし、サ高住のなかには介護付き有料老人ホームなどと同様に、介護サービスや生活支援を同じ建物内で提供しているところもあります。基本的に介護サービスはサ高住では義務付けられておらず、スタッフの主な仕事は安否確認と生活相談の二つです。安否確認では入居者の部屋を定期的に訪れ状況を確認します。生活相談では入居者の日常生活に関する相談を受けて、もし必要があれば医療機関や介護事業者への案内なども行います。決められたスケジュールが少なく、ゆったりと仕事を進められることが多いため体力的な負担が少ないのが特徴の一つです。

しかし、事業所によっては食事や入浴などの身体介護や、買い物や掃除などの生活援助を行っているところもあります。要介護者の介護レベルも、軽度の介護が必要な方から認知症を患っている方まで施設によってさまざまです。そのため実際に働く際には、仕事内容や入居者の介護レベルを事前に確認することが重要です。